Alexander Technique アレクサンダー・テクニーク(AT)
MIND & BODY――心とカラダの自然な調和を探求
アレクサンダー・テクニーク(AT)とは、オーストリアの俳優F・Mアレクサンダー(1869-1955)が、慢性的に声が出なくなり、その原因を長年探求した結果、自分の無理な頑張りや、思い込み、ストレスに連動した体の反応と、自分に合った正しい体の使い方の関係を明らかにしたものです。
現在では欧米の主要な芸術家養成機関の正規科目となり俳優や音楽家などのアーティストをサポートしているだけでなく、ストレスや過緊張といった、身体的、精神的、心理的な障害に悩む多くの人々の問題解決に役立っています。
現代の私たちは「今、体と共にいる」ことをないがしろにし、頑張って「結果だけを追い求める」社会に住んでいます。
その結果、自分の体が発する「ちょっと休んで」という言葉、心が発する「もう少しゆっくりやって」という言葉を無視してしまいがちです。
ATは意識的に、今ここにからだと共にいることを感じ、受ける刺激を自分でコントロールして、バランスの取れた自分自身の体の使い方を知るためのテクニークです。
アレクサンダー・テクニークのレッスン
一人一人の希望を実現するために、以下の7つのポイントをわかりやすいように散りばめることで、自分で体験しながら探求レッスン(ワーク)をしていきます。
- ①体の使い方は体の機能に影響することを知る
- ②自分自身の全体を意識する
(一部分ではなく自分の体の全体を意識する) - ③頭蓋と背骨を—体とした、自分の体全体のバランスを知る
- ④抑制(ちょっと止まって自分の癖を体に聞いてみる
→新しい可能性を開く) - ⑤方向性(自分のからだや考え方の方向性を知る)
- ⑥感覚的評価はあてにならない(自分の思い込みを見直す)
- ⑦目的と手段(目的ばかりに走らず、その過程を楽しむ)
こんな症状の方に
●慢性的に痛みがある
●あがり症、人前に出ると緊張する
●常にストレスを感じている
●いつも疲れてイライラしている
●バランス良く歩けない
●姿勢が悪い
●うまく呼吸ができない
✿SPECIALレッスン アニマル進化体操®
『アニマル進化体操®』は、進化論からアイデアを得た、田中千佐子オリジナルの自分でできる心と体の体操です。人間が進化の過程で作り上げてきた背骨の3つのカーブの成り立ちをたどることで、自分の体が喜ぶ動きを体験しましょう。
ヒトの身体の、胎児からの身体の発達、とりわけ背骨・神経系の発達に注目し、背骨のカーブが出来上がる過程を、動物の進化をたどって体験していきます。
どうやって動物は生き延びられたのか、海の生物が上陸するために体がどう変化したか、四つ足からどう変化して二足歩行になったかなどを、実際に進化していく動物になりきって、体の奥から出てくる動きに気づき、こっちかな?あっちか?とその動物の心のままに動いていきます。卵から魚へ、ワニから四つ足動物、ゴリラから人間になる過程を体験し、楽しく体の奥から出る動きを探究していきます。
卵→魚→ワニ(へび)→四つ足(チーター)→ゴリラ→ヒト(マサイ族のジャンプ)
その過程には原始反射とも思われる動きが散りばめられています。
ヒトには、喉や舌、あごなど魚の鰓(エラ)由来の器官があり、
胎児4週間目ぐらいに初期に形成された鰓裂がその後塞がれ、
鰓弓由来器官になっていきます。この器官は神経系と密接な関係があります。
このように、身体の動きの進化を自律神経の成り立ちにも合わせて見ていきます。
※インストラクターコースもありますのでお問い合わせください。